
・リスニング満点は難しい?
・リスニングの勉強法は?
・おすすめ参考書・アプリは?
こんな疑問にお答えします。
「TOEICリスニング満点」と聞くと、自分には手の届かない領域だと感じる方は多いのではないでしょうか?
私も「帰国子女とか留学経験者しか取れないでしょ」と思ってました。
しかしTOEICのリスニングに特化した勉強法を繰り返すことで、リスニングが苦手だった私でも満点をとれました。

今回はそんな再現性の高い学習法について皆さんに紹介します!
リスニングに注力すべき理由、おすすめ参考書・アプリについても解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
- 大学3年時にTOEIC950点を取得
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
TOEICはリスニングに注力すべき理由

本題に入る前に前提として、
リスニングに注力すべき理由について、「正答数とスコアの関係」から解説していきます。
TOEICの問題構成はL/Rパートそれぞれ100問、495点満点ですが、1問=5点ではありません。
下記はL/Rパートの正答数と得点の対応表です。
正答数 | L | スコアRスコア |
---|---|---|
100 | 495 | 495 |
99 | 495 | 495 |
98 | 495 | 485 |
97 | 495 | 475 |
96 | 490 | 465 |
95 | 485 | 455 |
94 | 480 | 445 |
93 | 475 | 435 |
92 | 470 | 425 |
91 | 465 | 415 |
90 | 460 | 410 |
上の表より正答数90以上の範囲ではRパートは、
- 満点を取るのに1問ミスしか許されない
- 1問ミスするごとに10点下がっていく
一方でLパートでは、
- 3問ミスをしても満点を狙える
- 高得点帯では「正答数×5点以上」のスコアが狙える
つまり、Lパートの方が高得点を取りやすく、満点(495点)を目指すにも全問正解をする必要がないんです!
- 2017年12月:835点(R425点 L410点)
- 2018年12月:890点(R445点 L445点)
- 2019年4月:950点(R455点 L495点)
私もTOEICを受験する中でLパートの方がスコアが伸びた経験から、
効率的にスコアを上げるならリスニングに注力することをおすすめしたいと思います。
参考:TOEIC900点は何問ミスまで到達可能?最短で900点がとれるLとRの得点配分を解説
参考:TOEICで950点とるには何問ミスまで許される?LとRそれぞれの理想の正答数を解説
TOEICリスニング満点をとった勉強法5選

さてここから本題です。
私がリスニング満点を目指すうえで意識していたのは下記の5つです。
- 媒体を問わず毎日英語を聞く
- 試験1~2か月前からは毎日スクリプトを聞く
- 新しい問題に触れ続ける
- 実戦形式で先読みスキルを磨く
- 復習は1.1~1.2倍速&シャドーイング
それぞれ説明していきます。
リスニング勉強法①媒体を問わず毎日英語を聞く

TOEIC対策といっても年中TOEICの勉強していたわけではありません。
ダラダラ勉強するのではなく、メリハリを大事にしたかったからです。
私の場合はTOEIC用の対策をするのは受験日の1~2か月前からと決めていました。
ただ英語のリスニング力はすぐに衰える上に、一朝一夕では向上しません。そのため毎日英語を聞いてました。
- 洋楽を聴く
- 洋画を観る
- 英語系のYoutubeを観る
- バイリンガルニュースのポッドキャストを聞く
- TEDアプリで英語スピーチを聞く
どれも勉強っぽくはないですよね?ただこれらが大変役に立ちました。
900点台を目指して半年ぶりに勉強を始めたときに、以前よりもかなり聞き取れるようになっていたのです。
特に洋楽が好きで、よく歌詞を見ながら聴いており、これがシャドーイングの役割を果たしていたようです。
英語系のユーチューバーもたまに見てモチベーションを上げてました。下の3つのチャンネルがおすすめです。
- カナダでの日常を紹介する「AK in カナダ」
- 実用的な英会話を解説してくれる「バイリンガール英会話」
- アメリカの色々について紹介する「Kevin’s English Room」
またバイリンガルニュースやTEDスピーチはほとんど聞き取れませんでしたが、時事ニュースなど教養を身に付けられるので聞くようにしていました。
バイリンガルニュースの詳細についてはこちら↓
参考:TOEIC950点の私が実際に使ったおすすめ英語学習アプリ3選
リスニング勉強法②試験1~2か月前からは毎日スクリプトを聞く

試験1~2か月前からはTOEICの本番を意識した実践演習で毎日TOEICのスクリプトを聞きます。
実際に使用したおすすめの参考書は「新メガ模試1200問」のvol.1とvol.2です。
(2023年7月現在、AmazonではVol.1を販売しておりません)
他の問題集でも良いですが、メガ模試なら1冊に6回分もの模試を収録しており、コスパよく演習できます。
- 模試1回分を通しで解く
- 翌日に再生速度を速くして、再度通しで聞く
このように12回分の模試を用意し、2日で模試1回分を消化していくことで、24日間毎日TOEIC1回分のスクリプトを聞いてました。
この毎日TOEIC試験1回分の問題を聞く勉強でリスニング力はかなり上達しました。
実際リスニングのスコアが445点から495点に上がったので、非常におすすめの勉強法です。
メガ模試の詳細についてはこちら↓
私がTOEICで950点をとるために使用したおすすめの参考書3選
リスニング勉強法③新しい問題に触れ続ける

TOEICを何度か受験すると解く問題がないという壁に直面します。
先ほど「メガ模試」2冊を紹介しましたが、それでも24日分と、1~2か月前から勉強した場合、日数が余ります。
他にも公式問題集など実戦形式の参考書はありますが、1冊3,000円以上かかり、何冊も買うと費用がかさみます。
TOEICではいかに多様な問題に触れ、数ある出題パターンに慣れていくかが大切です。数をこなすことで、写真や設問文だけで大まかな話の展開や解答が予測できるようになるからです。
新規の問題を解くために実際に使用していたのが「スタディサプリTOEIC」のベーシックプランです。
- 1日100円で4,000問の問題が解き放題
- 試験20回分の実践問題が解ける
- スキマ時間でできる学習の幅が広い
コンテンツ | 内容 |
---|---|
TEPPAN 英単語 | 合計1500語のTOEIC単語が収録され、4つのレベルに分けられている。 |
パーフェクト講義 英文法 | TOEICに必要な英文法を、TOEIC満点講師の関正生先生が動画講義付きで解説。 |
パーフェクト講義 | 関先生の講義でTOEICの頻出パターンを網羅できる。 |
実戦問題集&実戦問題集NEXT | 試験20回分、計4,000問の実践問題を解ける |
基礎英文法 | 中学レベルの英文法を動画付きで分かりやすく解説。 |
1分クイズ | 1分程度で英語の豆知識を学べるクイズ。 |
一番の魅力は1日100円で試験20回分、計4,000問の問題が解けることです。
公式問題集(約3,000円)が収録している問題数が試験2回分であることを考えると、かなりのボリュームだと思います。
個人的には1~2か月だけ加入して短期集中型で取り組むのがおすすめです。
- たった3分で登録可能
- 7日間使って気に入らなかったら、解約してお金を払う必要なし
- 無料体験期間中でも全ての機能が利用可能
\ たった3分で登録!今なら7日間無料! /
【参考】スタサプで900点をとった勉強法
【参考】スタサプの口コミ・評判まとめ
リスニング勉強法④実戦形式で先読みスキルを磨く

実践問題集を進める上で意識してほしいのが先読みです。
先読みとは問題のスクリプトが読まれる前にあらかじめ設問文・選択肢の文章を読んでおくことです。
これにより話の内容がスッと入ってきやすくなり、聞き取れなくても設問分と選択肢から大まかなストーリーが推測できます。
TOEICは問題文やスクリプトが1回しか読まれないうえに次の問題までの空白の時間が短いので、先読みのタイミングと優先順位の付け方が非常に大切です。
それでは試験開始後、どのような流れで先読みをしていけばいいか説明していきます。まず下記の問題形式をご覧ください。
Part1:写真描写問題 | 写真のみ。選択肢の記載なし |
Part2:応答問題 | 設問文・選択肢ともに記載なし |
Part3:会話問題 | 設問文・選択肢ともに記載あり 設問文は放送あり |
Part4:説明文問題 | 設問文・選択肢ともに記載あり 設問文は放送あり |
TOEICリスニングPart1

まず試験が始まると上記のようにPart1の説明が読まれます。この時間が約1分です。
Part1は選択肢が放送されるだけなので先読みの必要はなく、読まれる直前に少し写真に目を通すだけで大丈夫です。
そのためこの1分は他のPartの先読みに充てることができるので、Part3、4の設問及び選択肢を読みましょう。具体的な方法は後述。
TOEICリスニングPart2
Part2は短い文章に対する適切な応答文を3択で選ぶ問題です。
短いセンテンスと選択肢が放送で読まれるだけなので、ここも先読みするところがありません。
しかし、Part2の時間は先読みしないことをおすすめします。
なぜなら1つ1つの問題時間が短く、テンポよく進んでいくため、先読みをしているうちに次の問題に入っているということがあるからです!これかなりやりました笑
また最初が「Do/Does ~?」なのか5W1Hなのか、そもそも疑問文でないのかを聞き取ることが非常に大事であり、読まれる前に集中して構えておく必要もあります。
したがって、Part2は問題だけに集中していいと思います。
TOEICリスニングPart3/Part4
Part3とPart4は問題形式が同じです。
スクリプトが放送されたのちに設問文が読まれ、問題用紙記載の選択肢から適切な回答を選びます。
Part1の余った時間、Part3の問題説明が終わるまでの時間は下記の優先順位で先読みを進めていきましょう。
- 図表問題の図及び設問文
- Part3の前半の問題の設問文
- Part3の前半の問題の選択肢

上図のようにPart3やPart4には図表が組み込まれ、図の情報とスクリプト両方から解く問題があります。
図表問題は難易度が高く、あらかじめ図に目を通しておきたいです。Part3,4それぞれ2~3問くらいしかないので、Part1の間にある程度先読みを終わらせましょう。
終わったらPart3の前半の問題の設問文→選択肢という順番で先読みし、Part3が始まるまでに3問先読みできていると望ましいです。
Part3が始まったら現在の問題の次の問題の先読みをし、余裕があれば、更にその次の問題まで進めていきましょう。Part4も同様の流れです。
私は上記のことを意識して実践演習を繰り返し、リスニング満点を達成した本番では常に2問先までの先読みが終わっている状態を維持できました。
リスニング勉強法⑤復習は1.1倍速・1.2倍速&シャドーイング

最後に実践演習をしたあとの復習で意識していたことを紹介します。
先ほど触れたように模試は1度解いたら、次の日にもう一度同じスクリプトで復習しましょう。
その際に意識すべきことは「高負荷」です。
ただスクリプトを聞くのは簡単ですが、1つ工夫を加えるだけで向上スピードはかなり変わります。特にPart3,4の問題を復習する際は以下を参考にしてみてください。
- 1.1倍速でスクリプトを目で追いながら聞く
- 1.1倍速でスクリプトを見ながらシャドーイングする
- スクリプトを見ずに聞き、全て聞き取れることを確認する
- 1.2倍速で同じことを繰り返す
野球選手が重りをつけて素振りをするように、マラソン選手が高山地域で練習するように、あえて速いスピードで聞くことで、本番はゆっくりに感じ、聞き取れるようになります。
また、「自分で発音できない音は聞き取れない」という教えがあるように、シャドーイングをすることで自分で発音できるようにしていく必要があります。
TOEICリスニング満点を目指す方へ
いかがだったでしょうか。
今回は私の実体験をもとにおすすめの勉強法について解説してきましたが、
1つでも実践してみようと思っていただけたら嬉しいです。
TOEICは資格の中でも頑張るメリットは非常に大きいと思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
\ たった3分で登録!今なら7日間無料! /
リーディングの勉強はこちら↓
TOEICが役に立ったエピソードはこちら↓

普段はTOEIC以外にもキャリアに役立つ資格について情報発信をしているので、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント