TOEIC800点は上位約16%、偏差値は約60と上級者の基準となるスコアです。
大企業への就職・転職にも有利に働くラインなので目標にしている方も多いのではないでしょうか。
そして目指す上で気になるのが、ミスできる問題数と必要な正答数だと思います。
今回は初受験で800点に到達し、その後950点を取得した私が経験談も踏まえて、
- 800点到達には何問ミスまでできるのか
- LとRそれぞれ何点を目指すべきか
- おすすめの対策法
について解説していきます。
より効率的に800点に到達したいという方は参考になると思うのでぜひ最後まで読んでみてください。
- 学生時代にTOEIC950点を取得
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
TOEIC800点は何問ミスまでできるのか
TOEICはリスニング100問、リーディング100問(各495点満点)で構成され、
「スコアの同一化」と呼ばれる”相対評価的なもの“により10点~990点のスコアがつきます。
つまり1問=5点ではなく、800点だからと言って160問正解すればいいというわけではないので注意してください。
さらに、同じ正答数でもリスニングとリーディングとでは得点が変わるのも重要なポイントです。
以上を踏まえて、
「この正答数ならこのくらいのスコアになる」という換算表をもとに、LとRそれぞれ何問ミスで何点とれるのかについて紹介します。
TOEIC800点にはリスニングは何問ミスできるのか
まずはリスニングについて、正答数スコア換算表は以下の通りです。
(テストの難易度によって得点は変わりますので、参考程度にご覧ください)
正答数 | スコア | 正答数 | スコア |
---|---|---|---|
90 | 460 | 78 | 395 |
89 | 455 | 77 | 390 |
88 | 445 | 76 | 385 |
87 | 435 | 75 | 380 |
86 | 430 | 74 | 375 |
85 | 425 | 73 | 375 |
84 | 420 | 72 | 370 |
83 | 420 | 71 | 370 |
82 | 415 | 70 | 365 |
81 | 410 | 69 | 365 |
80 | 405 | 68 | 360 |
79 | 400 | 67 | 355 |
赤文字の部分がポイントとなるところです。
- 正答数80台後半の範囲は1問の失点が大きい
- 正答数70台前半の範囲は1問の失点が小さい
具体的には正答数89⇒88、88⇒87では1問ミスで10点下がる一方で、正答数74⇒73、72⇒71では点数が変わりません。
また、1問≒5点とすると71問正解で355点となるところ、実際は370点近く狙えるので70台前半はコスパが高いといえます。
リスニングまとめ
- 10~15問ミスの範囲において、
1問ミスで10点下がる箇所がある。 - 25~30問ミスの範囲において、
点数が下がらない箇所がある。 - Lパートでは最低70以上の正答数は確保したい
TOEIC800点にはリーディングは何問ミスできるのか
次にリーディングについて、正答数スコア換算表は以下の通りです。
正答数 | スコア | 正答数 | スコア |
---|---|---|---|
94 | 445 | 82 | 385 |
93 | 435 | 81 | 380 |
92 | 425 | 80 | 380 |
91 | 415 | 79 | 370 |
90 | 410 | 78 | 365 |
89 | 405 | 77 | 365 |
88 | 400 | 76 | 360 |
87 | 400 | 75 | 355 |
86 | 395 | 74 | 355 |
85 | 395 | 73 | 350 |
84 | 395 | 72 | 345 |
83 | 390 | 71 | 335 |
Rパートは一般的にLパートよりも得点しづらく、正答数×5点以上のスコアは狙えません。
特に正答数80問台は得点が伸びづらいです。
例えば正答数を80問から88問に伸ばしても380点から400点と、20点しか伸びません。
そのため9割近くを取りに行くよりは、最低8割を確実にとる意識の方が重要と考えます。
リーディングまとめ
- 同じ正答数でもRパートはLパートよりも得点が低い
- 正答数80台後半は得点が伸びにくい
- 9割狙うよりも8割を確実にとるのがおすすめ
TOEIC800点には合計何問ミスできるのか
次にLとRのスコア換算表をもとに
800点のためには合計何問ミスまでできるのか解説していきます。
800点に必要なLとRのスコア組み合わせは以下の通りです。(10点刻み)
得点 パターン | L正答数 | R正答数 | 合計 ミス数 |
---|---|---|---|
L460 R340 | 90 | 71~72 | 38~39 |
L450 R350 | 88~89 | 73 | 38~39 |
L440 R360 | 87~88 | 76 | 36~37 |
L430 R370 | 86 | 79 | 35 |
L420 R380 | 83 | 80 | 37 |
L410 R390 | 81 | 83 | 36 |
L400 R400 | 79 | 87 | 34 |
L390 R410 | 77 | 90 | 33 |
L380 R420 | 75 | 91~92 | 33~34 |
L370 R430 | 71 | 92~93 | 36~37 |
L360 R440 | 68 | 93~94 | 38~39 |
Lが495点、Rが305点の場合など極端に偏った組み合わせを考慮しなければ、
最も多くミスできるのは、次の組み合わせで38~39問ミス(正答率約81%)です。
- L460点/R340点
- L450点/R350点
- L360点/R440点
最もミスできないのは、次の組み合わせで33~34問ミス(正答率約83%)です。
- L400点/R400点
- L390点/R410点
- L380点/R420点
つまり単純にミスできる数だけを見れば、
LとRバランスよく得点するより片方のパートで得点を稼ぐほうが良いということになります。
合計ミス数まとめ
- TOEIC800点は81~83%の正答率が必要
- 最もミスできるのはLかRパートどちらかで得点を稼ぐ組み合わせ
【超主観】800点のおすすめ得点パターン
さて、ここからが本題です。
得点パターンごとのミスできる数をみると、
「一番ミスできるLとRどちらかで得点を稼ぐパターンのがいいのでは?」
と思うかもしれませんが個人的にはバランスのよい配分がおすすめです。
- L420点/R380点(正答数L83/R80)
- L410点/R390点(正答数L81/R83)
その理由を大きく2つ紹介します。
リーディングは高得点が狙いづらい
そもそもRパートは得点を稼ぎにくく、
Rで440点や430点を狙うのは得策ではありません。
仮に440点を取ろうとすると、
Lなら87~88問正解すればいいのに対し、Rは93~94問正解しないといけません。
正答数 | L | スコアRスコア |
---|---|---|
94 | 480 | 445 |
93 | 475 | 435 |
92 | 470 | 425 |
91 | 465 | 415 |
90 | 460 | 410 |
89 | 455 | 405 |
88 | 445 | 400 |
87 | 435 | 400 |
86 | 430 | 395 |
85 | 425 | 395 |
時間制限が厳しく、ひっかけ問題も多くあるRパートで、6~7問ミスで抑えるのは至難の業です。これをできる人はおそらく現時点で800点を超えてます。
そのためRパートは確実に80問正解(約380点)以上を狙うのがおすすめです!
両パートに伸びしろを残しておきたい
「Rパートが難しいならLパートで稼げばいい」と思うかもしれません。
たしかにTOEIC800点を最終目標とするなら、
- L460点/R340点(正答数L90/R71~72)
- L450点/R350点(正答数L88~89/R73)
のような得点配分でも良いかもしれませんが、今後900点も視野に入れているのならおすすめしません。
仮にL460/R340から100点上げようとすると、
得意なLパートは35点しか伸びしろがなく、苦手であろうRパートで最低でも65点上げなければいけません。
苦手パートを作らない、両パートに伸びしろを残しておくことが楽に800点から900点まで伸ばす秘訣です!
TOEIC800点を目指せるおすすめの通信講座3選
最後にTOEIC800点を目指すのにおすすめの通信講座を紹介します。
自身の経験ももとに主要TOEIC対策講座15社から厳選しているのでぜひ参考にしてみてください。
1.スタディサプリENGLISH TOEIC
スタディサプリTOEICはリクルート社が運営するTOEIC対策に特化したアプリです。
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など、理解を深めたい初学者から演習をしたい上級者まで幅広くおすすめできます。
コンテンツ | 内容 |
---|---|
TEPPAN 英単語・英熟語 | 1500語の英単語、530語の英熟語を4つのレベルに分けて出題。 |
パーフェクト講義 英文法 | TOEICに必要な英文法を、満点講師の関先生の動画講義付きでインプット。 |
パーフェクト講義 | 関先生の講義でTOEICの頻出パターンを網羅。 |
実戦問題集&実戦問題集NEXT | 試験20回分、計4,000問の実践問題。 |
基礎講座 | 中高レベルの基礎英語を動画で解説。 |
1分クイズ | 1分程度でちょっとした英語の豆知識を学ぶクイズ。 |
アダプティブ講座 | 中上級者向けにAIが選定した最適な問題を出題。 |
基本情報
価格 | 1か月 : 3,278円 6か月 :18,348円(3,058円/月) 12か月:32,736円(2,728円/月) |
学習スタイル | スマホ・タブレット |
目標スコア | 500点~990点 |
返金保証 | 複数月プランを一括払いした場合のみ可能 |
無料体験 | 7日間使い放題 (無料体験中の解約は料金発生なし) |
公式サイト | https://eigosapuri.jp/toeic/ |
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【参考記事】スタサプの進め方・学習スケジュール
2.スタディング
スタディングは完全Web教材を実現し、いつでもどこでも学習できる対策講座です。
- 全ての学習ツールがオンラインで完結
- 『キクタン』シリーズで有名なアルクと共同開発された講座
- 目標スコアが600点/800点と明確
一番の特徴は業界屈指のオンライン学習システムです。全ての学習がスマホ1つでできることはもちろん、勉強仲間SNSや学習レポート機能など継続しやすいシステムが備わっています。
目標スコアが800点と明確に決めっている方には特におすすめです。
基本情報
価格 | 600点コース:42,900円 800点コース:49,500円 |
割引制度 | 学生は20%OFFクーポン 無料体験で10%OFFクーポン |
学習スタイル | スマホ・タブレット・PC |
学習ツール | ・AI検索ツール ・マイノート機能 ・学習レポート・学習フロー ・勉強仲間SNS など多数 |
無料体験 | オンライン講座を実際に体験可能 ・ビデオ/音声講座:2本 ・WEBテキスト:2本 ・トレーニング1日分 ・TOEIC演習問題1日分 |
学習期間 | 【600点コース】 1日1時間、3か月の学習 【800点コース】 1日1時間、5か月の学習 |
公式サイト | https://studying.jp/toeic/ |
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3.資格の大原
資格の大原は、専門学校や社会人スクールを手掛ける大手資格学校です。
- 教室通学、映像通学、Web通信から自分に合う学習スタイルを選択
- 充実なサポート体制がありながら価格水準は低め
- 目標スコアは550点~860点と幅広い層に対応
特に映像通学コースでは、全国各地にある教室の個別ブースで集中して学習することができます。周りから刺激を受けて継続して勉強したいという方におすすめです。
基本情報
価格/講義回数 | ・550点コース:30,000円/14回 ・550点/750点パックコース:43,900円/28回 ・750点コース:34,000円/14回 ・860点コース:35,700円/12回 |
学習スタイル | 教室通学/映像通学/Web通信 |
テキスト | 高頻度で出題される問題を厳選した講座オリジナルテキスト |
割引制度 | ・大原受講生割引:3%オフ ・資料請求で割引クーポンあり(期間による) ・期間限定割引あり |
サポート体制 | ・24時間質問可能 ・自習室・教室開放あり ・教室聴講制度(通信生は無料で教室講義に参加可能) ・振替視聴制度(映像通学生は受講校以外の学校でも映像視聴可能) ・途中入学対応 ・転校制度(転勤や引っ越しでも、転校が可能) |
公式サイト | https://www.o-hara.jp/ |
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【まとめ】TOEIC800点は何問ミスまでか
いかかだったでしょうか。
まとめるとTOEIC800点をとるには、
最も多くて38~39問ミス(正答率約81%)
最も少なくて33~34問ミス(正答率約83%)までできることになります。
おすすめの目標得点配分は以下のようにLとRバランスよく得点パターンです。
- L420点/R380点(正答数L83/R80)
- L410点/R390点(正答数L81/R83)
\ たった3分で登録!今なら7日間無料! /
TOEIC800点は一般的に「すごい!」と言われるラインで、キャリア面でも大きな恩恵が受けられるのでぜひ頑張ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
普段はTOEICを中心にキャリアに役立った資格を紹介しておりますので、良かったらぜひ参考にしてみてください~
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