【すごくない?】TOEIC800点の”すごさ”!実体験から英語レベルと勉強法も解説

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TOEIC 800 すごさ

TOEIC800点は日本で英語上級者の目安の一つとされます。
一方でSNS上では、
800点で十分すごい
900点以上じゃないと意味ない
と様々な意見があるスコアでもあります。

そこで当記事ではTOEIC800点について、

  • 実際どのくらいすごい点数なのか
  • 取得するために必要な英語力がどのくらいか
  • どこがすごくないのか

上記の疑問を実体験もふまえて解消します。

記事前半でTOEIC800点のすごさやレベルについて説明し、記事後半では800点を目指せる勉強法を分かりやすく解説していきます。

筆者のTOEICスコア表

実際にTOEIC835点を取って、そこから950点まで伸ばした経験をもとに書いているので、これからTOEIC800点以上を目指す方の参考になる情報を届けることができます。

私のプロフィール
  • 学生時代にTOEIC950点を取得
  • 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
  • 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
目次

TOEICは800点からがすごい理由

結論からお伝えすると、
TOEICは800点からが”すごい”というのが筆者の意見です。

このように考える理由を説明していきます。

TOEIC800点のすごさ:希少性が高い

第一に挙げられるのは希少性の高さです。

下の表は2023年10月29日に開催された
第337回公開テストデータをもとに作成したスコア毎の割合と偏差値です。

スコア割合偏差値
900点上位4.7%66.7
850点上位9.6%63.7
800点上位16%60.8
750点上位25%57.9
700点上位30%55.0
650点上位45%52.0
平均点は615点

ずばり800点台は上位約15%偏差値は60です。

公開テストの受験層はレベルが高いので、学校や企業で開催されるIPテストの結果も踏まえると取得者の割合はさらに少なくなります。

100人中15人しか取れない平均点+200点偏差値60と聞くと自然とすごいという印象をもつのではないでしょうか。

私自身も800点台をとったときに友人何人かに「すごい!」と言われ、鼻が高くなってました。周りにも800点台を目指す人が多かったので、上級者の基準であることは間違いなさそうです。

TOEIC800点のすごさ:正答率は83%以上

800点を取るのには何問以上正解しないといけないのでしょうか。

TOEICは1問=5点ではないですが、
「この正答数ならこのくらいのスコアになる」という目安はあります。

以下がスコア換算表です。
(テストの難易度によって得点は変わりますので、参考程度にご覧ください。)

正答数LスコアRスコア
89455405
88445400
87435400
86430395
85425395
84420395
83420390
82415385
81410380
80405380
79400370
78395365

各パート400点ずつ得点することを想定した場合、必要正答数はLパートで79問Rパートで87~88問です。
合計すると166問正答率では83%以上必要となります。

リスニングで得点を稼ぐケース(L425,R375)でもLパートで85問Rパートで80問82.5%以上の正答率が求められます。

この水準に到達するにはL・Rのどちらかが得意なだけでは難しく、両パートで高い精度が求められ、英語が得意な人でもTOEIC用の対策をしないととれないスコアでしょう。

詳細記事:TOEIC800点は何問ミスまで大丈夫?各パートの必要な正答数とおすすめの対策法

TOEIC800点のすごさ:大学レベルは早慶・京大クラス

大学生×TOEIC800点ならそのすごさは分かりやすいです。

以下は「日経転職版」が調査した大学別のTOEICの平均スコア。

順位大学名平均点
1国際基督教大学889.0
東京大学848.2
東京外国語大学847.7
4上智大学827.9
一橋大学813.9
慶應義塾大学799.1
7京都大学795.7
早稲田大学784.7
関西外国語大学781.3
10大阪大学772.6
<参照>日経転職版「TOEICスコア調査2022」

TOEIC800点だと早慶や京都大学の学生と同水準であることになります。

これら有名大学のレベルと肩を並べるのは、客観的に見てもすごいと感じるのではないでしょうか。

TOEIC800点のすごさ:大企業への就職・転職も有利

1番重要なのがこちらです。
就職・転職活動を有利に進めること」を目的にTOEIC勉強を頑張っている方も多いでしょう。

私自身、就活に自信がなかったためTOEICを頑張ったうちの1人です。

そしてTOEICのおかげで実際に就活が上手くいった経験があります

近年、就活生に求めるTOEICスコアを公表している企業は多いです。
例えば、社内で英語を公用化した「楽天」ではTOEIC 800点以上の新入社員を求めていると公言しています。

TOEIC800点あれば、

  • KDDI
  • パナソニック
  • サムスン
  • 野村ホールディングス
  • 野村不動産
  • 住友不動産
  • サイバーエージェント

などの大企業が求めるラインも超えてきます。

「TOEICのスコアはあまり関係ない」という話がありますが、就活を経験した身からすると関係大アリです。他にも公表していないだけでTOEICをみている企業が多いのは間違いないです。

TOEIC800点に求められる英語力

受験者全体の上位15%に入るには、どのくらいの英語力が必要なの?

過去にTOEIC835点を取得した自分の経験も交えて、800点を取るために必要な英語レベルの目安をお伝えします。

800点に必要な英語力の目安
  • 大学受験(共通テスト)レベルの単語・文法が身についている
  • 単語を調べながら英語の記事や本を読むことができる
  • 街中で聞く英語の案内や標識・看板に書いてある内容が余裕で理解できる
  • 日常会話ならネイティブの言うことが聞き取れる
  • TOEICは時間内に解ききれなくとも5~10問残しで収まる
  • TOEICの問題は解説がなくても理解できる
  • スピーキングはできなくて問題なし

上記の中で「大学受験レベルの単語・文法が身についている」が一番重要です。

TOEICでは複雑な英文法やマニアックな単語は出題されません。大学受験で使う単語や文法を抑えていれば、Rパートで350点~400点はとれます。

大学受験レベルというのは高校の授業でよく使われる以下のような参考書や単語帳のレベルです。





どれかしら高校の授業で使ったことがあるのではないでしょうか。(懐かしい、、)

またTOEICで時間内に全て解き切るほどの「スピード」はマストではありません。800点までであれば正確に読み解く「精度」があれば5~10問捨てても十分到達できます。

リスニング力は街中で聞く英語アナウンスやネイティブの日常会話を聞き取れるくらいは必要でしょう。

TOEIC800点のここがすごくない

ここまではTOEIC800点のすごいところを解説してきました。

一方で「900点以上ないと意味がない」という意見があるのも事実です。

たしかにTOEIC800点でも物足りないポイントはあると感じたので解説していきます。

TOEIC800点では就活無双はできない

800点は受験者の上位15%と、
全体で見れば希少性は高く「英語得意なんだな」という印象を与えられます。

しかし、900点ホルダーや帰国子女、留学経験者が多くエントリーする企業の場合、有利には働きづらいです。

例えば下記は「業種別の平均点TOP5」ですが、人気が高く優秀な人が集まる商社・コンサルなどでは約800点が平均点になっています。その場合は武器とはならないでしょう。

順位業種名平均点
1総合商社835.3
投資・投信・投資顧問808.4
コンサルティングファーム
シンクタンク
807.5
4監査法人780.9
放送・新聞・出版・映像・音響764.6
<参照>日経転職版「TOEICスコア調査2022」

私自身、就活で「TOEIC高いね!」「英語できるんだね!」と多くの面接で言っていただけたのは”800点以上”だったからではなく”900点超え”だったからだと思っています。

なので、大手企業への就職・転職を考えている方はぜひ900点を目指してみてください!

海外派遣は行きやすいが不安は残る

海外派遣や海外事業の部署へ配属されるのにTOEICのスコア要件を設けている企業は多いです。

スコア企業
700以上伊藤忠商事
資生堂
シャープ
みずほ証券
730以上住友商事
丸紅
三井物産
三菱商事
800以上日本マクドナルド
860以上三菱商事
(社内留学)

上記のように800点あれば多くの企業で海外派遣に行く条件を満たせます。

一方で「ビジネスで使える英語力」という観点ではTOEIC800点レベルでは不足してます。

スピーキングはもちろん、リスニングも日常会話を聞き取れるくらいなので、会議などのビジネスシーンでは実力不足でしょう。

これは800点に限った話ではなく、900点以上でも同様です。

TOEICはキャリアを広げるためのパスポートにすぎないので、実践的な英語力は別途身に付ける必要があります。

ただ実践的な英語力を身に付けるのにTOEICで培ったスキルは役に立っています。(筆者も海外派遣が多い部門なのでそれに向けて奮闘中です。)

TOEIC800点を取るための勉強時間と勉強法

「最終的には900点をとりたい」
「ビジネスで英語を使いたい」
という方もまずはTOEIC800点をとらないと始まりません。

そこで最後にTOEIC800点をとるのにかかる時間の目安私が実践していた勉強法を紹介します。

TOEIC800点を取るための勉強時間

まず一般論ですが、
TOEICで100点アップさせるために必要な勉強時間は200~300時間です。

平均点が約600点とすると800点まで伸ばそうとすると400~600時間かかることになります。

ただこれはあくまでも現在600点の人が800点を目指す場合ですので、自分の実力や勉強の取り組み方によってはもっと短時間で到達可能です。

筆者の場合は英語が元々得意科目だったこともあり、初受験までに75時間ほど勉強して835点をとることができました。具体的にどんな勉強をしていたかを次の章で紹介します。

TOEIC800点を取るための勉強法

私が実際にしていた勉強は以下の4つです。

  • 英単語のインプット
  • 英文法のインプット&アウトプット
  • アプリ活用による演習
  • 問題集活用による演習

それぞれ簡単に解説していきます。

TOEIC800点取るための英単語インプット

L・Rパート両方で英単語の知識は不可欠

TOEICでは大学受験では出ないビジネス用語も出題されるのでTOEICに特化した単語帳を使うのがおすすめです。

私はでる単特急 金のフレーズを使用していました。

Amazonにおいて、TOEICの全参考書の中で最も売れており、単語帳はコレ一択でしょう。

スキマ時間を活用』して『毎日』できるだけ多くの単語に触れることがポイントです。

TOEIC800点取るための英文法インプット&アウトプット

文法問題が出題されるPart5,6では9割以上の正答率が理想です。

私はまたまた王道の「L&Rテスト文法問題でる1000問」を使用していました。

問題数は1,049問と大容量で、難しい問題も多く収録されているのでアウトプットに最適です。

分からない文法があったときは、
記事前半のTOEIC800点に求められる英語力で紹介した受験用参考書「Next Stage」に立ち返ってインプットしてました。

TOEIC800点取るために活用したアプリ

スキマ時間に単語帳と併用してアプリも活用していました。

最もおすすめなのが
スタディサプリENGLISH TOEIC」です。

1日100円で試験20回分、4,000問の問題が解き放題なのが最大の魅力。

1か月3,278円と有料なのが難点ですが、
試験2回分を収録している公式の問題集が3,000円と考えるとコスパは良いです。

上記の実践問題集、実践問題集NEXTでひたすら演習を繰り返すのがおすすめです。

スタサプは最初7日間が無料かつ無料期間中の解約は料金がかからないので気になった方はぜひ試してみてください。

しかし、1つが注意点あります!

App StoreおよびGoogle Play Storeからお申込みされた場合、月額3,700円(税込)となるので、申し込みは必ずウェブページから行ってください
⇒スタディサプリTOEICのウェブページへ

参考:【要注意】スタサプ無料期間に確認すべきこと4選
参考:スタサプの口コミ・評判

TOEIC800点取るために活用した問題集

アプリで行う演習のほかに
紙の問題集ももちろん使っていました!

おすすめが「TOEIC® L&Rテスト精選模試」の100×5シリーズです。

大人気シリーズで現在L・Rパートともに第3作まであり、計6種出版されています。

特徴
  • 5回分の模試が収録されていて2,000円
  • 本番より少し難しいため良いトレーニングになる
  • 正解を導くための手順と考え方を丁寧に解説
  • 全設問に正答率が記載
  • 本番でのスコアを予測する換算表付

TOEIC本番や公式問題集で出てくる正答率の高い問題が極力削られているので、効率的なスコアアップにとても役立ったと思います。

一方で本番よりも難しい分、時間がかなり足りないので、時間配分を掴むのには不向きです。時間内に解き切れなくても落ち込む必要なしですよ。

TOEIC800点のすごさ|まとめ

今回は「TOEIC800点のすごさ・レベル・勉強法」をテーマに解説してきました。

「資格は関係ない」という意見の方もいますが、
私はTOEICほどコスパの良い資格はないと思っています

TOEIC800点以上取得できれば、
自分のキャリアを大きくステップアップできる可能性が拡がります。

ですから800点超えは決して簡単なことではありませんが、目指していただきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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普段はTOEICを中心に資格の情報を発信していますので、他の記事もぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

金融機関の運用部門に勤める20代社会人です。

〇保有資格一覧
・TOEIC950点
・宅地建物取引士
・証券アナリスト
・簿記2級
・FP3級 など

このブログでは「資格で人生をより豊かに」をテーマに情報発信をしていきます。

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