これからTOEICを頑張りたい!
でも、ダラダラ勉強するのではなく短期集中で良いスコアを取りたいという方に向けて、
初受験75時間の学習で800点台を取得した私の経験をもとに、英語が得意でなくても1か月で600点を目指せる効率的な学習スケジュールを解説します。
就活や転職に向けてまず600点を目指したいという方はぜひ最後まで読んでください。
- 学生時代にTOEIC950点を取得
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
TOEIC600点の難易度
「敵を知らずして勝利無し」ということで、
まずはTOEIC600点のレベル感について簡単に紹介します。
TOEIC600点の取得者の割合・偏差値
2022年度のTOEICの平均スコアは608点、
600点台の取得割合と偏差値を算出すると、それぞれ上位50~30%、偏差値は50~55になります。
また600点からは以下の企業の入社に求められるTOEICのスコア要件も満たせます。
- ANA
- ニトリホールディングス
- 大和ハウス工業
- 大正製薬
- 出光興産
TOEIC600点の必要な正答数・正答率
正答数/スコア換算表から600点に必要な正答数・正答率を見ていきましょう。
(テストの難易度によって得点は変わりますので、参考程度にご覧ください)
正答数 | リーディング スコア | リスニング スコア |
---|---|---|
68 | 315 | 360 |
67 | 305 | 355 |
66 | 295 | 355 |
65 | 280 | 350 |
64 | 275 | 340 |
63 | 270 | 335 |
62 | 265 | 325 |
61 | 255 | 320 |
60 | 245 | 315 |
59 | 235 | 310 |
58 | 225 | 300 |
57 | 215 | 295 |
上の表より、R/Lパートそれぞれ300点取って600点を目指す場合、
Rパートで67問、Lパートで58問正解しないといけないので、必要正答数は125問、正答率は62.5%です。
TOEIC600点に必要な勉強時間
オックスフォード大学出版局が提供する「スコアを上げるために必要な平均学習時間の推定」から、TOEIC600点突破に必要な目安時間を見てみましょう。
表によると現在550点の人が650点を取るための時間は225時間となります。
このように一般的には100点上げるのに200~300時間を言われていますが、個人的にはもっと短時間で突破できると思います。
特に400~700点の範囲は1か月100時間の効率的学習により100~200点アップも見込めると思いますので、次章でおすすめの勉強法を紹介します。
【初心者向け】TOEIC600点取れる1か月勉強スケジュール
ここから本題です。
第1週~第4週の1週間ごとに勉強スケジュールを紹介します。
前提として毎日確保したい勉強時間を下記のように設定。
- 机に向かって学習する時間:2~3時間/日
- 通勤・通学等のスキマ時間:1時間/日
毎日3~4時間×1か月間=90~120時間の学習時間を想定します。
非常に短期間でのスコアアップを目指すため、机に向かって学習できる時間以外のスキマ時間の活用も重要です。
【1か月勉強スケジュール】第1週(1日目~7日目)
初週はTOEICの土台となる単語力と文法力の向上にフルコミットします。
具体的にはスキマ時間は単語帳、机に向かって学習するときは文法問題集を活用しましょう。
単語帳はこだわりがなければ、最も有名な「金のフレーズ」がおすすめです。
大容量でありながらサイズはコンパクトなので、電車内など場所を選ばずに読めます。
金のフレーズ学習方法
- 全1,000単語のうち600点/730点レベルの計700単語のみ取り組む
- 最低限の英語⇒日本語の和訳ができる理解度を目指す
- 1語1語には時間をかけず、1時間に200単語以上に目を通す意識
- 3日で1周して、何周も繰り返す
次に、机にむかってわざわざ文法問題集に取り組むべき理由は、1番の得点源になるからです。
文法問題が出題されるPart5/6は合わせて46問あり、Rパートの約半分を占めます。
一方で、解くのに時間がかからず、出題パターンも限られるので、慣れれば8~9割は安定して取れます。
そのため、初心者が600点を目指すうえで最も注力すべきPartと考えています。
使用する参考書はコチラもまたド定番の文法問題集「でる1,000問」です。基礎から応用問題まで幅広く扱っているので、今後800~900点を目指す際にも重宝します。
第1章《品詞問題》 334問
第2章《動詞問題》 102問
第3章《前置詞 or 接続詞問題》 67問
第4章《代名詞問題》 37問
第5章《前置詞問題》 56問
第6章《関係詞問題》 16問
第7章《ペア表現・語法・数・比較》 47問
でる1,000問学習方法
- 全問解いたら膨大な時間がかかるため、苦手な単元を中心に解く
- ①理解して正解②理解なしで正解③間違えたの3つに分類
- ②と③を繰り返し解く
- 難しいと思ったら高校英語の参考書に戻って復習
どうしても苦手だと思ったら以下のような高校英語の総合文法書を用意して復習してみてください。高校時代に使っていた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
【1か月勉強スケジュール】第2週(8日目~14日目)
第2週からは模試演習中心に移行するのがおすすめです。
TOEICは同じような問題の使い回しなので、極論、”慣れ”でスコアは上がります。そのため、今後机に向かって学習する時間は全て模試演習に費やしましょう。
スキマ時間には単語帳の学習に加え、「でる1000問」で不正解だった問題を中心に解き直しを行います。
模試問題集は「新形式精選模試2 100×5」がおすすめです。
本番より難易度はやや高い気がしますが、解説が丁寧なのでかなり力はつきます。
精選模試の学習方法
- Lパートを通しで解く(45分間)、
復習時はオーバーラッピングしながら通しで聞く - 翌日はRパートを解く(75分間)&復習、
前日解いたリスニングのスクリプトを1.1倍速で聞く - ①と②を繰り返す
※オーバーラッピングとは、教材のスクリプトを読みながら、流れる英語の音声と同時に発声を行う学習法
上記のように、L/Rパートを毎日交互に解いていきますが、毎日片方のパートのみだと1週間で7回分しか終わらず、2冊(10回分)終わらないので時間がある日は両パートやります。
この時点では正答率重視で時間を気にせず、Rパートは全て解き切りましょう。
- Rパートは時間内に終わらなくても最後まで解き切る
- 英語は毎日聞くことが大事!リスニングのスクリプトは毎日聞こう!
【1か月勉強スケジュール】第3週(15日目~21日目)
第3週は基本的に第2週と学習内容は変わりません。
使用する問題集は先述の精選模試シリーズの最新作「精選模試リスニング3/リーディング3」がおすすめです。
第2週に引き続き、毎日リスニングのスクリプトを聞くスケジュールを意識しましょう。
- Lパートを通しで解く&復習
- 翌日はRパートを解く&復習、
前日解いたリスニングのスクリプトを1.1倍速で聞く - ①と②を繰り返す
この通り、Lパートに時間をかけることをおすすめするのには2つ理由があります。
- リーディングより得点しやすいから
- リスニングの方が伸びしろがあるから
受験回によって差はあれど、同じ正答数であればスコアはL>Rとなります。ですからより低い正答率でも高得点を狙えるLパートの方がコスパが良いと言えます。
正答数 | リーディング スコア | リスニング スコア |
---|---|---|
67 | 305 | 355 |
66 | 295 | 355 |
65 | 280 | 350 |
64 | 275 | 340 |
63 | 270 | 335 |
62 | 265 | 325 |
61 | 255 | 320 |
60 | 245 | 315 |
59 | 235 | 310 |
58 | 225 | 300 |
また、高校受験や大学受験でより求められるのはリーディングやライティングだったと思います。リスニングはこれまで学習機会が少なかった分、苦手意識をもつ人が多いですが、TOEICで求められる水準は決して高くないです。
こういった理由からRパートより短い時間でスコアを伸ばせる人が多く、Lパートは時間内に解き切れないということもないので、スコアも安定します。
【参考記事】私がTOEICリスニング満点を取るためにしたおすすめの勉強法
【1か月勉強スケジュール】第4週(22日目~前日)
最終週はアウトプットと本番を意識した実践演習に重きを置きましょう。
スキマ時間でインプットしてきた英単語と文法知識のアウトプットには「スタディサプリTOEIC」がおすすめです。
コンテンツ | 内容 |
---|---|
TEPPAN 英単語・英熟語 | 1500語の英単語、530語の英熟語が収録され、4つのレベルに分けられている。 |
パーフェクト 講義英文法 | TOEICに必要な英文法を、満点講師の関正生先生が動画講義付きで解説。 |
パーフェクト 講義 | 関先生の講義でTOEICの頻出パターンを網羅できる。 |
実戦問題集&実戦問題集NEXT | 試験20回分、計4,000問の実践問題を解ける |
基礎英文法 | 中学レベルの英文法を動画付きで分かりやすく解説。 |
豊富なコンテンツがありますが、特に“TEPPAN英単語・英熟語”、“実践問題集”で文法問題の演習に力を入れましょう。繰り返しになりますがPart5は超大事です!
学習開始時に登録してもいいですが、最初の1週間以降は月額約3,000円と有料なので、費用を抑えたい方はこのタイミングで登録して無料期間中だけ活用するのもいいでしょう。
- たった3分で登録可能
- 7日間使って気に入らなかったら、解約してお金を払う必要なし
- 無料体験期間中でも全ての機能が利用可能
アプリからお申込みされた場合、通常月額3,278円ではなく3,700円となるので、ウェブページで申し込むようにしてください!
⇒スタディサプリTOEICのウェブページへ
スタサプにこだわる必要はないので、新しいモノに手を出したくない方は引き続き「金のフレーズ」や「でる1000問」を使用してもいいと思います。
続いて本番を意識した実践演習には「TOEIC公式問題集」がおすすめです。
公式が出版している問題集なので、本番さながらの演習ができます。ただ1冊あたり2回分しか収録していないので、2冊(計4回分)は用意しましょう。(2024年9月時点で最新作は11番です)
この本番演習では時間を計って解きます。
特にRパートは時間制限が厳しいので、各Partの時間配分が重要です。600点を目指すなら、後半の文章題を全て解き切れる必要はないですが、どこまでなら解き切れそうか目標を設定してみるといいでしょう。
個人的にはラスト15問くらいは思い切って捨てて、勘で3問くらい正解を取りにいくのでいいと思います。
1か月の学習スケジュールは以上となります。
全てこなしたら600点取れる力はついてること間違いなしです!
初心者でも600点を目指せるおすすめの通信講座
ここまで独学1か月の学習スケジュールを紹介しましたが、
「独学は少し不安、、」
「2~3カ月かかっても確実に取りたい」
「1日に3時間も勉強時間はない」
という方も多いと思います。そのような方には通信講座を活用することも一案です。
そこで最後に600点を目指すのにおすすめの通信講座を3つ紹介します。自身の経験ももとに主要TOEIC対策講座15社から厳選しているのでぜひ参考にしてみてください。
講座 | コース | 価格 |
---|---|---|
ユーキャン | 650点攻略コース | 33,000円 |
スタディング | 完全攻略600点コース | 42,900円 |
資格の大原 | 550点コース | 30,000円 |
おすすめ通信講座①ユーキャン
ユーキャンのTOEIC講座は2023年7月の大幅リニューアルにより、紙テキスト中心の学習からオンライン中心の学習に移行しました。
約3か月かかるカリキュラムですが、1レッスン・1演習の時間は短く、1日あたり15~30分の学習のため、忙しいけど毎日コツコツ学習したい方におすすめです。
価格も3万円台前半と業界内でも低水準であり、ユーキャンの650点コースは先進性・効率性・コスパに優れた講座といえます。
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【詳細記事】ユーキャンTOEIC講座の口コミ・評判
おすすめ通信講座②スタディング
スタディングは全ての学習がオンラインで完結し、スマホやタブレットでスキマ時間を活用して効率的にスコアアップが狙えます。
充実したWeb教材はもちろん、学習レポートや勉強仲間SNSなど学習ツールが豊富で、自身の学習の見える化や仲間から受ける刺激を通じて継続しやすい環境が整っています。
600点コースの定価は42,900円と他の2社より少し高いですが、無料体験で10%OFFクーポン、学生なら20%OFFとお得に受講できるキャンペーンも多いです。
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【詳細記事】スタディングTOEIC講座の口コミ・評判
おすすめ通信講座③資格の大原
専門学校や社会人スクールを手掛ける大手資格学校”資格の大原”は幅広い講座ラインナップや、手厚いサポートが魅力です。
教室通学/映像通学/Web通信と3つの学習スタイルがあり、全国各地にある教室の個別ブースで学習する映像通学コースは、メリハリをつけて学習したい方におすすめです。
「550点コース」という名称ですが、600点以上のスコアを目指せるように、比較的スコアを出しやすいリスニングに比重を置いたカリキュラムになっています。
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【詳細記事】資格の大原TOEIC講座の評判・口コミ
TOEIC1か月スケジュールまとめ
いかがだったでしょうか。
初心者から600点を目指す1か月スケジュールは以下のように紹介してきました。
- スキマ時間:金のフレーズで単語インプット
- 机での学習:でる1000問で文法演習
- スキマ時間:金のフレーズ、でる1000問
- 机での学習:新形式精選模試2
- スキマ時間:金のフレーズ、でる1000問
- 机での学習:新形式精選模試3
- スキマ時間:スタディサプリTOEIC
- 机での学習:TOEIC公式問題集
紹介した参考書はあくまで個人的なおすすめなので、別の参考書で代用してもいいですが、むやみやたらに色んな参考書に手を出すのはおすすめしません。最後までやり切ってから次に進みましょう!
以上、1つでも参考になりましたら幸いです。
無事に600点を取って、次800点・900点を目指すとなったら、また当ブログの記事を参考にしていただけたら嬉しく思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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