こんにちは!
とらんきー(Twitter@tranky_y)と申します!
TOEICリーディングパート最初の関門であるPart5は、
- 所要時間のわりに配点が大きい
- 点数を伸ばしやすいパートである
- 出題パターンが限られている
という特徴から、まず最初に得点源とすべきパートです。
そこで今回は、私がPart5で安定して9割をとるためにした勉強法について、
出題傾向から分かる最適な戦略、時間配分、おすすめの参考書・アプリをふまえて徹底解説します。
Part5で9割をとれれば900点台がぐっと近づくので、ぜひ最後まで読んでください。
- TOEIC950点を学生時代に取得
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
TOEIC Part5の問題形式・問題数
リスニング(Part1~Part4)が終わると、Part5の文法問題からリーディングパートに移ります。
問題形式は「4つの選択肢の中から、短文の空欄に入る正しい単語・句を選ぶ」というものです。問題数は30問。
9割のラインは27点/30点ですが、Part5はリーディングパートの中で最も点数が取りやすいパートなので、28~29点取れると望ましいです。
難易度が高いPart7(長文読解)に向けて貯金をつくりましょう!
TOEIC Part5 8つの出題パターンと出題傾向
Part5で出題される問題は大きく分けて語彙問題と文法問題の2種類です。
文法問題はさらに7種類に分けられ、合わせると下記の8パターンに分類できます。
- 語彙問題:意味の単語を選ぶ問題
- 品詞問題:品詞(動詞・名詞・形容詞・副詞など)を選ぶ問題
- 前置詞問題:前置詞(at・in・on・fromなど)を選ぶ問題
- 接続詞問題:接続詞(because・howeverなど)を選ぶ問題
- 副詞問題:副詞(fast・slowなど)を選ぶ問題
- 動詞問題:動詞の形(能動態・受動態・進行形など)を選ぶ問題
- 代名詞問題:代名詞(he・him・she・her・theyなど)を選ぶ問題
- 比較級問題:比較級表現を選ぶ問題
「この中でどのパターンが一番出題されるのか知りたい!」
という方のために、各パターンの出題割合を調査しました。TOEIC公式問題集の模試6回分について、各パターンの出題数をまとめた表がこちらになります。
出題内容 | 問題数(30問×6回分) | 割合 |
---|---|---|
語彙 | 54 | 30.0% |
品詞 | 46 | 25.6% |
前置詞 | 19 | 10.6% |
接続詞 | 17 | 9.4% |
副詞 | 15 | 8.3% |
動詞 | 14 | 7.7% |
代名詞 | 13 | 7.2% |
比較級 | 2 | 1.1% |
ご覧の通り、Part5は30%が語彙を問う問題です。
続いて、品詞問題と前置詞問題が多く、この3パターンだけで全体の60%弱を占めます。
「試験まで時間がない!」という方は、ぜひ単語帳を使って語彙問題の対策を優先的に進めてみてください。
TOEIC Part5で9割とる時間配分
Rパートでは75分間で100問を解き切るタイムマネジメント力が求められるため、各パートへの時間配分が肝となります。
私はこちらの記事で理想の時間配分を以下としています。
リーディングパート | 理想的な時間配分 | 1問あたりの解答時間 |
---|---|---|
パート5(文法問題)30問 | 7分 | 12~15秒 |
パート6(長文穴埋め)16問 | 8分 | 30秒 |
パート7(1つの文書)29問 | 25分 | 55秒 |
パート7(2つの文書)10問 | 10分 | 1分 |
パート7(3つの文書)15問 | 20分 | 1分20秒 |
Part5では1問を20秒で解いて10分で終わらすことをおすすめするサイトが多いですが、
私はPart5,6合わせて15分以内に解き切ることを目標として、Part5は1問を15秒以下で解くよう意識していました。
もう少し具体的に説明します。
先ほど触れたようにPart5は語彙問題が3割、文法問題が7割です。
また、語彙問題は流し読みしても解けるものが多く、選択肢の単語の意味を知っていれば10秒ちょっとで解けます。
Part5 | 1問あたりの解答時間 | 問題数 | 所要時間 |
---|---|---|---|
語彙問題 | 12秒 | 9問 | 1分48秒 |
文法問題 | 15秒 | 21問 | 5分15秒 |
合計 | 12~15秒 | 30問 | 約7分 |
このように語彙問題を12秒、文法問題を15秒で解けば、7分で解き終わります。
ここまで細かく目標時間を設定する必要はないですが、1問10~15秒で解けると望ましいです。
当然このスピードで解くには悩んでいる時間はなく、一度読んだら即答できるまでに対策をする必要があります。
TOEIC Part5で9割とる勉強法
続いては、いよいよ勉強法についての紹介です。
英語学習にはさまざまな方法がありますが、求めるスキルによって適した学習法は異なります。
以下では、Part5対策のおすすめ勉強法について紹介します。
①語彙力を向上させる
Part5の3割を占める語彙問題で満点を目指すには語彙力アップが不可欠です。
また、TOEICでは単純な語彙力ではなく、“ビジネス英語に特化した”語彙力を伸ばす必要があります。
そのため、受験対策で使う単語帳よりもTOEIC専用の単語帳を使うことが望ましいです。
学習のカギは毎日とにかく多くの英単語に触れること。
1日10単語×30日間で300単語を覚える
30日間、毎日300単語に触れて覚える
このように1日で完璧に覚えようとするのではなく、膨大なインプットを繰り返すことで定着しやすくなります。
私は通学時間(往復約1時間)を活用して、毎日インプットしていました。
私はこの勉強法で1つの単語帳を10周以上し、英語アプリでアウトプットを繰り返しました。その結果、試験で知らない単語に出会わなくなりました!
②文法力を向上させる
文法問題はPart5の7割を占めるので、文法力を制するものはPart5を制します。
しかし、7つの出題パターンに限られているとはいえ、語彙問題に比べると難易度が高く、幅広い知識が必要です。ですから、語彙問題よりも時間を割いて取り組みましょう。
TOEICでは高校で習う文法知識が不可欠な一方で、TOEIC用の参考書では文法の解説が物足りないので、
- 文法知識に自信がない方・・・高校の参考書orスタディサプリ⇒TOEIC用の文法参考書の順に取り組む
- 文法知識がある方・・・TOEIC専用の文法問題集に取り組む
のように、英文法の習熟度により学習法を変えることをおすすめします。
- 全ての問題を一周する
- 間違えた問題・正解したが自信のない問題に印をつける
- 印をつけた問題だけを解く
- ②③を印がついた問題がなくなるまで繰り返す
- 実践演習の問題集や英語アプリを活用してアウトプットする
「時間がない!」という方は出題頻度が高い品詞問題、前置詞、接続詞から重点的に取り組みましょう。
高校の参考書は範囲が広いので、TOEICで出題されない冠詞や強調構文などの範囲は飛ばしてしまいましょう。
ひたすら単語を暗記すればいい語彙問題と違い、文法対策は理解が大切です。
インプットの段階では速く解くことは考えずに、理解することを重視してください。
③解答スピードを上げる
単語と文法のインプットができた方は解答スピードを上げていきましょう。
Part5では問題ごとに文の長さや難易度が若干異なるので、1問を必ず15秒以内に解くという意識ではなく、”30問全体を通して”目標の解答時間に収めるという意識が重要です。
そのため、
- 30問を通しで解ける
- 初めて解く問題である
という条件を満たす実践問題集の活用がおすすめです。
模試をガンガン解いて、Part5を7~8分で解き切るスピード力を養っていきましょう。
TOEIC Part5対策のおすすめアプリ・問題集
上記の勉強を行ううえでおすすめのアプリ・参考書を紹介します。
Part5対策におすすめのアプリ
Part5対策におすすめのアプリが「スタディサプリTOEIC」です。
TOEIC対策アプリでは最も有名でご存知の方も多いと思います。
学習コンテンツ | 内容 |
---|---|
TEPPAN英単語 | 合計1500語のTOEIC単語が収録され、4つのレベルに分けられている。 |
パーフェクト講義 英文法 | TOEICに必要な英文法を、TOEIC満点講師の関正生先生の動画講義付きで理解できる。 |
パーフェクト講義 | 関正生先生の講義でTOEICの頻出パターンを網羅できる。 |
実戦問題集&実戦問題集NEXT | 試験20回分、計4,000問の実践問題を解ける |
基礎英文法 | 中学レベルの英文法を解説動画付きで分かりやすく解説。 |
1分クイズ | 1分程度で、ちょっとした英語の豆知識を学べるクイズ。 |
私は単語や文法知識のインプットをしたら、「TEPPAN英単語」や「実践問題集」でアウトプットし、文法問題でつまづいたときは「パーフェクト講義 英文法」で講義動画を観るようにしていました。
コンテンツの豊富さは申し分ありませんが、月額3,000円かかるので、個人的には1~2か月だけ加入して短期集中型で取り組むのがおすすめです。
今なら7日間は無料体験ができるので、興味のある方がぜひ試してみてください。(無料期間中に解約すれば料金もかかりません!)
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【参考】スタサプTOEICで900点をとったおすすめの勉強法
【参考】スタサプTOEICの口コミ・評判
Part5語彙問題におすすめの参考書
語彙問題対策におすすめの単語帳は「でる単特急 金のフレーズ」です。
単語帳についてはこれ一択です。著者はTOEICで満点を100回以上とったことのあるTEX加藤さん。
AmazonのTOEIC関連書籍売れ筋ランキングでは1位に君臨し続けています。
初級は「600点」レベルの400語、最上級は「990点」レベルの100語まで、計1,000語を一挙公開しており、初級者~上級者まで必携の単語帳です。
一番の強みは網羅性です。TOEICならではの頻出単語をカバーしているので、全て覚えれば試験で知らない単語にほぼ出会わなくなります。
私も愛用していましたが、全受験者におすすめできます!
Part5文法問題におすすめの問題集
文法問題対策におすすめの問題集は「L&Rテスト文法問題でる1000問」です。
こちらも文法対策の参考書の中ではAmazon売れ筋ランキング1位です。
Part5で7割を占める文法問題に特化した参考書であり、本番と同レベルの問題が1,049問も収録されています。
構成 | 問題数 |
---|---|
実践問題 | 品詞:334問 動詞:102問 前置詞・接続詞:67問 代名詞:37問 前置詞:56問 関係詞:16問 比較など:47問 |
文法模試 | 30問×13回分=390問 |
合計 | 1,049問 |
出題傾向を踏まえた構成となっており、ウエイトの高い品詞問題を重点的に対策できます。
また、後半には文法模試が13回分収録されているので、アウトプット&解答スピードアップにも活用できます。
全て解くとかなり時間がかかるので、私は苦手な単元から順番に取り組んでました。
まとめ
以上、Part5の出題傾向・対策・時間配分について解説しました。1つでも参考にしていただけたら幸いです。
Part 5は少ない勉強時間で効果が出やすく、9割超とるのも難しくありません。
出来るだけ得意なパートにして素早く解き、Part 7(長文読解)に余裕をもたせましょう。
TOEICの文法も含めて海外経験なしで950点を取った勉強法はこちらにまとめてます。
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