【就活】丸の内金融マンが教える金融業界のおすすめ資格ランキングTOP5【大学生・20代向け】

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「資格」は就職活動を進める上で大きな武器になります。

しかも、数ある業界で「資格」が最も有利に働くのは間違いなく金融業界です。

そこで今回は、就活を控える大学生・20代の方に向けて

  • なぜ金融業界を目指す上で資格が重要なのか
  • 取るべき資格の特徴は何なのか
  • おすすめの金融系資格5選

これらについて、私の実体験を踏まえて解説していきます。

私のプロフィール
  • 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
  • 大手金融3社、化学メーカー、エネルギー会社内定
  • TOEIC950点や簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
目次

金融業界への就職で資格が有利に働く理由

金融業界では証券や保険の仕組み、会計ルール、マーケット動向や金融政策などあらゆる分野について高い専門性が求められます。

専門性獲得のため、入社後は多くの資格取得が課せられるほか、資格が昇進の条件となります。私自身も入社後1年間で10個くらい資格を取得しました。

そういった背景から、他の業界よりも勉強することを厭わない勤勉な学生が好まれます。面接の際には資格ではなく、資格を取得しようと思った経緯を褒められることも少なくありません。

つまり、本来資格とは能力・専門性をアピールする手段ですが、金融業界ではこの人なら入社後も自己研鑽に励んでくれるだろう」という勤勉さのアピールにもなり、大きな武器となるのです。

金融業界への就職に役立つ資格の特徴

続いて金融業界への就職に役立つ資格とはどんな資格なのでしょうか。

実際に私は就活を経験し、以下の2つが重要と感じました。

  1. 適度に難易度が高い
  2. 知名度があり、有名な資格

1.適度に難易度が高い

資格の難易度と価値は比例します。

よくネットで「就活 金融 資格」と検索すると、「FP3級」「簿記3級」「証券外務員」という資格がでてきます。しかし、これらの資格は1か月もあれば受験者の半分以上が受かる資格であり、単体で就活を有利に進めるインパクトはないと思います。

やはり就活に活かすのであればもう少し難易度が高い必要があります。受験者層や受験機会の多さによりますが、取得に3~6か月かかる合格率が10~30%くらいが望ましいです。

一方で、公認会計士や税理士はかなりの時間と労力を要し、この資格が取得できるのであれば、就活を心配する必要はないでしょう。監査法人や税理士法人から声がかかると思うので。。。

2.知名度がある有名な資格

就活では誰もが知っているような有名な資格を取ることをおすすめします。

「~検定」「~プランナー」など聞いたことすらない資格はいくら難易度が高くても、相手が知らなければアピールになりません。

また、入社後取得が求められたり、昇進の要件となるのは有名な資格ばかりであるため、入社後の負担を軽減する意味でも誰もが知っている資格を選ぶのが無難です。

金融業界への就活でおすすめの資格ランキング

ここから本題です。就活や入社後の経験を踏まえて、おすすめの資格5選をランキング形式で紹介します。

  1. 宅地建物取引士
  2. 日商簿記2級
  3. TOEIC
  4. 証券アナリスト
  5. アクチュアリー

ランキング1位:宅地建物取引士(宅建)

不動産業界だけじゃない!宅建の魅力
宅建とは毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。合格すると、不動産取引における重要事項の説明など、宅建士のみに許された独占業務ができるようになります。

不動産業界へのキャリアアップとして挙がる資格ですが、金融業界でも評価される資格です。銀行や信託銀行では不動産を担保とする融資業務不動産取引の仲介などに活かされ、入社後は取得が推奨されます。信託銀行については入社後の取得を必須としていることも多いです。

宅建のおすすめポイント

  • 特に銀行信託銀行で有利に働く!
  • 簿記やTOEICと異なり、もっている大学生が少なく希少性をアピールできる!
  • 難易度は高いが、3か月~6か月の学習で取得できる!

私自身、大手信託銀行の面接時には宅建について褒められ、その後トントン拍子で内定をもらうことができました。まさに宅建だけで内定をもらったなと感じるくらいの反応の良さでした!

短期決戦で暗記力がものを言うので、時間に余裕がある大学生のうちに取得しておくのがおすすめです!

受験資格特になし
試験日毎年10月の第3日曜日
試験形式四肢択一のマークシート方式のみ
問題数全部で50問
「民法等」14問
「宅建業法」20問
「法令上の制限」8問
「その他関連知識」8問
試験時間2時間(13時~15時)
合格基準点35点前後
合格率15~20%前後
学習期間3~6か月

<おすすめ講座TOP5>

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講座
フォーサイト


アガルート

スタディング


クレアール

資格の大原
おすすめ度
(5.0 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
価格59,800
(バリューセット1)
71,280
(入門総合カリキュラム)
19,800
(スタンダード)
59,800
(完全合格パーフェクトコース)(割引前)
151,500
(宅建士合格コース)
合格率とても高い
(76.1%)
高い
(64.8%)
非公表非公表
(約40%)
非公表
コスパ良い良いとても良い良いお高め
サポート体制充実充実少なめ充実とても充実
おすすめ
対象者
確実かつ短期で合格を目指したい方バランスのとれた安心の講座を受講したい方費用を抑えて合格を目指したい方非常識学習法でコスパ良く合格を目指したい方通学しながら確実に合格したい方
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

詳細記事:宅建講座おすすめランキングTOP5
参考記事:フォーサイト宅建講座の口コミ・評判
参考記事:宅建を取得して感じたメリット3選

ランキング2位:日商簿記2級

業界・職種問わず求められる資格
簿記2級とは経営管理に役立つ知識として、業界・業種問わず企業から最も求められる資格の一つです。貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)から企業経営の状態を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うのに求められるレベルです。

現在、会計人材は慢性的に不足しており、簿記2級保有者は市場価値が高いです。金融業界を志望していたり、企業の経理や財務などの部署で働きたい場合は、簿記2級を持っておくと、就活が有利になるでしょう。

簿記2級のおすすめポイント

  • 金融業界で広く求められる万能な資格!求人数No.1
  • 経理や財務などコーポレート部署が約束された就職も可能!
  • ネット試験の導入により、受験機会が多い
  • 3か月の学習で合格を狙える!

以下体験談ですが、私は就活時に簿記2級を取得して大手電機メーカーの経理専門職コースを受けた際に最終面接まで進むことができました。
簿記で会計知識をアピールしただけでなく、本気で経理を志望しているという証拠になったのが功を奏したのだと思います。
(結局、最終面接は辞退しました)

金融機関に入社後は、営業系の部署が嫌だった私は簿記2級をもっていたおかげで、決算系の部署に配属されました。配属ガチャを有利に進められるのも簿記2級の強みです!

受験資格特になし
試験日統一試験(ペーパー試験):
2月・6月・11月
CBT試験(ネット試験):年中受験可能
試験形式記述式
出題範囲商業簿記・工業簿記
試験時間90分
合格基準点70点/100点(絶対評価)
合格率2023.11月回:11.9%
2023.6月回:21.1%
2023.2月回:24.8%
2022.11月回:20.9%
2022.6月回:26.9%
学習期間3~6か月

<おすすめ講座TOP5>

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資格の学校TAC
おすすめ度
(5.0 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
価格3級:3,850円
3級&2級セット:21,800円
2級:19,800円
1級:66,600円
3級:16,000円
3級2級マスター:58,000円
2級:53,000円
1級:132,000円
3級:24,500円
3級2級W合格コース:77,900円
2級:67,100円
1級:146,500円
3級:16,800円
2級:31,800円
1級:なし
3級:18,000円
3級2級ダイレクト:
82,000円
2級:71,000円
1級:165,000円
コスパとても良い良いお高め良いお高め
学習
サポート体制
充実ても充実とても充実充実とても充実
学習期間短期短期中期短期中期
おすすめ対象者安くかつ短期で合格したい方質問しながら効率的に学習したい方通学しながら安心して学習したい方フルカラーテキストで分かりやすさを求める方優れたテキストで確実に合格したい方
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

詳細記事:簿記講座おすすめランキングTOP5
参考記事:スタディング簿記講座の口コミ・評判
参考記事:独学3ヶ月で簿記2級・3級を同時合格した勉強法

ランキング3位:TOEIC

金融業界でも求められているグローバル人材!
グローバル化に伴い、金融業界でも海外事業を拡大していく動きは顕著です。海外の金融機関とのやり取りの中で、英語の資料を読む・作成する機会外国人とのZoomを通じたミーティングは少なくありません。

アルクの調査ではTOEICスコアの平均の業種別1位は「銀行業」(788.58点)だそうです。そのため、日系の金融機関を目指すならTOEIC700~800点以上外資系の金融機関なら900点以上あると有利に進められるでしょう。

TOEICのおすすめポイント

  • 金融以外でも有利に働く万能な資格
  • 英語ができる人材が他の業界より少ないため重宝される!
  • 結果が合否ではなく、スコアとして出るため努力が水の泡とならない

私が就活で最も役に立った資格がTOEICであり、海外事業が強い某メガバンクの面接ではTOEICのスコアについて評価されていると感じる機会が多くありました。また、TOEICは継続的な学習が重要なので、勤勉さをアピールする上でも、かなり強力な武器となります!

受験資格特になし
試験日毎月1~2回
試験形式マーク式
試験時間リスニング45分間
リーディング75分間
配点990点満点
リスニング100問495点
リーディング100問495点
受験費用7,810円

<おすすめ講座TOP5>

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講座

スタディサプリ


スタディング


資格の大原

ユーキャン

アルク
おすすめ度
(5.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
学習スタイルアプリWeb通信
アプリ
教室通学
映像通学
Web通信
Web通信アプリ
価格1か月:3,278円
6か月:18,348円
12か月:32,736円
600点コース
:42,900円
800点コース
:49,500円
550点コース
:30,000円
750点コース
:34,000円
860点コース
:35,700円
500点コース
:29,000円
650点コース
:33,000円
1か月:3,900円
6か月:11,200円
12か月:19,800円
無料体験ありありなしなしあり
対象レベル全受験者中級者中級~上級者初学者~中級者全受験者
学習期間短期
(1か月~)
中期~長期
(3~5か月)
中期
(3か月~)
中期
(3か月~4か月)
短期
(1か月~)
特徴迷ったらココ!短期から始められ、低価格かつ豊富なコンテンツ効率的なカリキュラムと画期的学習システムが多数!通学したい方はココ!熱意のある授業とサポートを生で体感!TOEIC初学者はココ!教材が豊富でリーズナブル!上級者まで対応!
AIにより解けない問題を中心に出題!
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

詳細記事:TOEIC講座おすすめランキングTOP5
参考記事:スタサプの口コミ・評判
参考記事:大学生のうちにTOEIC900点台を取ったおかげで就職で苦労しなかった話

ランキング4位:証券アナリスト

証券投資・企業評価のプロフェッショナル!
証券アナリストとは、証券会社や運用会社などの金融機関で、企業や業界を対象として経済状況の調査・分析を担当する職種です。証券アナリスト資格の学習を通じて、企業財務に関する知識はもとより、マクロ・ミクロ経済資本市場や金融商品の仕組み投資理論に至るまで、幅広い知識が得られます。

証券会社で求められる資格と思われがちですが、保有者のうち証券会社勤務は約2割であり、様々な⾦融機関や事業会社の財務部門で活かせる資格です。
証券アナリスト
「CMA保有者内訳」<引用>日本証券アナリスト協会

【主な活躍分野】

  • 投資業務・・・アナリスト、ポートフォリオマネージャー、ファンドマネージャーなど
  • 銀行業務・・・金融商品開発、リスク管理など
  • 事業会社・・・企業買収・合併・自社株買い、IR部門、財務経理部門、投資部門など

証券アナリストのおすすめポイント

  • 特に証券会社投資銀行アセマネで有利に働く!
  • 学生・20代前半の保有者はほぼおらず、希少性が高い!
  • 取得に最低1年かかるが、合格難易度はあまり高くない

私はアセマネ部門配属後に証券アナリスト資格を取得しました。入社時にすでに合格している同期はいなかったので、アセマネ業界を志望している場合、就活時点で保有している場合、他の学生とかなり差別化できると感じました。

また、証券アナリストの学習で得られた金融知識は普段の業務に活かされることも多いので、働く前の準備として取得しておくことをおすすめします。

受験資格証券アナリスト協会の
講座を受講する
試験日1次試験(3科目):4月/9月
2次試験:6月
試験形式1次試験:マーク式
2次試験:記述式
出題範囲1次試験:証券分析、財務分析、経済
2次試験:1次の範囲+職業倫理・行為基準
試験時間1次試験:証券分析170分、財務分析100分、経済90分
2次試験:360分
合格基準点合格率が50%前後となる水準をもとに算出
例年5~6割
合格率1次試験、2次試験ともに50%前後
学習期間1次試験:各科目1~2か月
2次試験:3~4か月
受験費用総額17万円(後述)

証券アナリスト資格の大きな欠点は受験費用が高い点です。受験年度の前年度に協会が開講している講座を受講することが受験資格となりますが、この講座費用が1次と2次ともに5万円以上かかります。しかし、金融のアセマネ業界への志望度が高い方には投資する価値がある資格と思います。

費用概要費用(税込み)
第1次レベル講座60,000円(会員受講者)
66,000円(一般受験者)
第1次試験受験料7,000円(証券分析)
3,500円(財務分析)
3,500円(市場と経済)
第1次試験対策
市販テキスト
各科目
3,000~4,000円
第2次レベル講座63,000円
第2次試験受験料16,500円
第2次試験対策
市販テキスト
各科目3,000~4,000円
合計約170,000~180,000円
<参考>日本証券アナリスト協会

参考記事:証券アナ1次「財務分析」の勉強法
参考記事:証券アナ1次「証券分析」の勉強法
参考記事:証券アナ1次「経済」の勉強法

ランキング5位:アクチュアリー

生保や損保でプロフェッショナルを目指すなら
アクチュアリーとは、生命保険損害保険企業年金などの金融分野で、保険料率・支払保険金額の算定をはじめとする数理業務を担当する専門職です。活躍の場は生保や損保、信託銀行にとどまらず、監査法人やコンサルに及びます。

正会員になるには1次試験5科目2次試験2科目全て合格する必要があり、いずれも合格率は10~20%と難関です。合格にかかる期間は平均8年と言われ、その難しさから就活では1次の1~3科目持っているだけで十分有利に進められます。

アクチュアリーおすすめポイント

  • 1~3科目でも持っていれば、金融業界への就職はかなり容易に!
  • 特に生保や損保、信託銀行の数理系部署を目指すなら大きな武器に!
  • 就職・転職における市場価値は会計士に並びトップクラス!

大学時代の友人は在学中に2科目合格しており、なんも対策をしていなかった大手生保からアクチュアリー採用で内定を貰っていました。実際、金融機関の中から見ていても、採用チームは数理人材を積極的に採用しており、その希少性の高さがうかがえます。

受験資格大学3年生以上の者など
試験日毎年12月
試験形式1次試験:マーク式
2次試験:記述式
試験時間各科目180分
合格ライン60点/100点
受験費用1科目:10,000円
(法人会員関係者なら7,000円)

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は金融機関への就活を経験した立場からおすすめの資格を紹介しました。

就活・転職に資格は必要ないという声もありますが、私は実際に就活を経験して、かなり資格に助けられたなと感じました。特に対金融機関での面接では資格について触れられることが多く、いずれも好感触でした。

ですので、もし金融志望の方で、強みがないと不安に感じている方がいらっしゃったら、ぜひどれか1つ挑戦してみてほしいなと思います!

普段はキャリアに役立つ資格について情報発信しているので、興味のある方はぜひ他の記事も読んでみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

金融機関の運用部門に勤める20代社会人です。

〇保有資格一覧
・TOEIC950点
・宅地建物取引士
・証券アナリスト
・簿記2級
・FP3級 など

このブログでは「資格で人生をより豊かに」をテーマに情報発信をしていきます。

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