TOEIC上位層の1つのライン「950点の壁」を超えるためには、
ほぼ全問正解しないといけないと考えている人は多いと思います。
私もそう思っていましたが、実際は違います。
そこで、今回はTOEICで何問ミスまでなら950点を狙えるのか、LとRそれぞれ何点ずつとるべきなのかについて、実際に950点をとった私の体験談を交えながら解説していこうと思います。
- 大学3年時にTOEIC950点を取得
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- 簿記2級、宅建、証券アナリストを保有
900点が目指せるミス数はこちらから↓
TOEIC900点は何問ミスまで到達可能?最短で900点がとれるLとRの得点配分
TOEIC950点は何問ミスまで許されるのか
まず大前提として、TOEICの点数は1問5点×200問のような単純な計算のもと算出されません。
TOEICでは特に正答率の低い問題を考慮せず、“相対評価”で10点から990点までの点数がつけられます。
いわば偏差値のようなものです。
とはいってもこのくらい正解できていれば、このくらいの点数に落ち着くよね!
みたいな目安はあります。
リスニングは何問ミスまで許されるのか
リスニングの正答数スコア換算表をご覧ください。
正答数 | スコア | 正答数 | スコア |
---|---|---|---|
100 | 495 | 89 | 455 |
99 | 495 | 88 | 445 |
98 | 495 | 87 | 435 |
97 | 495 | 86 | 430 |
96 | 490 | 85 | 425 |
95 | 485 | 84 | 420 |
94 | 480 | 83 | 420 |
93 | 475 | 82 | 415 |
92 | 470 | 81 | 410 |
91 | 465 | 80 | 405 |
90 | 460 | 79 | 400 |
ご覧いただくと3問ミスまでは満点つまり495点が取れることが分かります。
私もリスニングで満点をとったとき正答率が98%のセクションがあったので、ミスをしても満点をとれることは確かです。
また、950点の半分475点を目指すにしても7問くらいはミスしても大丈夫です。
リーディングは何問ミスまで許されるのか
続いてリーディングの得点換算表になります。
正答数 | スコア | 正答数 | スコア |
---|---|---|---|
100 | 495 | 89 | 405 |
99 | 495 | 88 | 400 |
98 | 485 | 87 | 400 |
97 | 475 | 86 | 395 |
96 | 465 | 85 | 395 |
95 | 455 | 84 | 395 |
94 | 445 | 83 | 390 |
93 | 435 | 82 | 385 |
92 | 425 | 81 | 380 |
91 | 415 | 80 | 380 |
90 | 410 | 79 | 370 |
リスニングと異なり、満点を取るには1問ミスしか許されません。
950点の半分475点を目指すにしても3問ほどしかミスは許されません。
9割~満点付近のレンジでは1問の重みが大きい点がリーディングの特徴です。
950点取るにはLとRそれぞれ何問ミスが理想?
以上のスコア換算表をもとに
950点とるために必要なLとRのスコアの組み合わせ、ミス数を下記で示しています。
リスニング | リーディング | ミス合計 | ||
得点 | ミス | 得点 | ミス | |
495 | 3 | 455 | 5 | 8 |
---|---|---|---|---|
490 | 4 | 460 | 4 or 5 | 8 or 9 |
485 | 5 | 465 | 4 | 9 |
480 | 6 | 470 | 3 or 4 | 9 or 10 |
475 | 7 | 475 | 3 | 10 |
470 | 8 | 480 | 2 or 3 | 10 or 11 |
465 | 9 | 485 | 2 | 11 |
460 | 10 | 490 | 1 or 2 | 11 or 12 |
455 | 11 | 495 | 1 | 12 |
この表から一番多くミスが許されるのは
リスニングで455点、リーディング495点とるパターンと分かります。
つまり、リーディングで点数を稼ぐのが最も正答数を下げていい戦略となります。
しかし、私はこの戦略をおすすめしません。
私のおすすめはリスニングで稼ぐ下記のような得点パターンです。
- L495 R455
- L490 R460
- L485 R465
この理由を解説します。
リスニングで点数を稼ぐべき理由①:点数が取りやすい
TOEICは一般的にリスニングの方が点数を取りやすいと言われています。
実際、TOEICの過去4年の平均点はリスニングの方が高く推移しています。
- 2019年 588点(L:323点,R:265点)
- 2020年 620点(L:337点,R:282点)
- 2021年 611点(L:331点,R:279点)
- 2022年 608点(L:331点,R:277点)
すでにTOEICを受験されたことのある方もそのように感じているのではないでしょうか?
Twitterで見かけるTOEICの猛者たちもリスニングで点数を稼いでいる人の方が圧倒的に多いです。
一方でリーディングで495点、リスニングで455点取っているような人は出会ったことがありません。
- 2017年12月:835点(R425点 L410点)
- 2018年12月:890点(R445点 L445点)
- 2019年4月:950点(R455点 L495点)
私の場合は、大学受験で得た知識があったので、リーディングで稼ぐ自信があったのですが、均等に勉強した結果、
リーディングは30点しか上がっていない一方で、リスニングは85点上がっています。
リスニングで点数を稼ぐべき理由②:ムラが出にくい
先ほどのスコア換算表より下記のことが分かります。
9割~満点付近のレンジでは、
- リスニングは1問のミスで0点~5点下がる
- リーディングでは1問のミスで5点~10点下がる
仮にリーディングで満点近くを目標に据えたとして、
その日の調子や問題との相性で当初の予定より2~3問多くのミスをした場合、それだけで10~20点近くの点数を落とすことになります。
一方で、リスニングで満点近くを目標に据えた場合は、
数問ミスしても満点が狙える、あるいは5~10点の減点に抑えることができます。
つまり、リスニングの方が実力の下振れを軽減する安定性があると考えます。
結論:950点取るにはリスニングを3~5問ミスで抑える
結論としてはこれまで説明してきたように、リーディングがよほど得意でない限り、
リスニングでのミスを最小限にする戦略をおすすめします。
具体的には、リスニングを3~5問ミスで抑えることで、下記のスコアを狙いに行くのが良く、かつ最も多いパターンだと思います。
リスニング | リーディング | ミス合計 | ||
得点 | ミス | 得点 | ミス | |
495 | 3 | 455 | 5 | 8 |
---|---|---|---|---|
490 | 4 | 460 | 4 or 5 | 8 or 9 |
485 | 5 | 465 | 4 | 9 |
トータルで見ればミスできる問題数は少ないですが、
リスニングは満点を取るのに3問ほどの余裕があることに加えて、
点数にムラが出やすいリーディングで低めの目標設定をしておくことで、心にゆとりができます。
リスニングで満点を取るのは決して簡単ではないですが、「慣れ」「高負荷」の勉強を念頭に取り組めば、私のような非帰国子女・非留学経験者でも十分狙えます。
TOEIC950点をとるためにした勉強法
最後に私が900点から950点までスコアを伸ばした勉強法を簡単に紹介します。
950点をとるためにしたリスニング勉強法
私がリスニングで満点を取るためにした勉強は以下の5つです。
- 媒体を問わず毎日英語を聞く
- 試験1~2か月前からは毎日スクリプトを聞く
- スタサプで新しい問題に触れ続ける
- 実戦形式で先読みスキルを磨く
- 復習は1.1~1.2倍速&シャドーイング
特に役に立ったのが③新しい問題に触れ続ける勉強です。
沢山の問題に触れることであらゆるストーリー展開をインプットできるので、今後の展開を予想できて話が入ってきやすくなります。
その際に使用した「スタディサプリTOEIC」いうアプリは1日約100円で試験20回分、計4,000問の実践問題が解き放題なので、以下を意識してとにかく多くの問題を解きました。
- 毎日スクリプトを聞く
- 1.2倍速で問題を解く
- シャドーイングをする
有料なのが難点ですが、2回分の模試で3,000円の公式問題集に比べればコスパはよいです。7日間の無料体験で自分に合うか確認してから利用してみてください。
アプリからお申込みされた場合、通常月額3,278円ではなく3,700円となるので、ウェブページで申し込むようにしてください!
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【参考】スタサプで900点をとった勉強法
【参考】スタサプの口コミ・評判まとめ
950点をとるためにしたリーディング勉強法
まず私がRパートでで9割を取るためにした勉強は下記の4つです。
- 「金のフレーズ」で語彙力アップ
- 「でる1000問」で文法問題の正答率アップ
- 実践問題集で解答スピードアップ
- スタディサプリTOEICでアウトプット&苦手を補完
特に役に立ったのが③実践問題集の演習で活用した「メガ模試」です。
- 2,640円で試験6回分というコスパの良さ
- 問題難易度が本番に近い
- 和訳と正答根拠の表示のみ、解説ゼロ!
模試2回分を収録している公式問題集(3,000円)と比較して圧倒的にコスパが良いので、たくさん演習したいという方におすすめです。
あまり有名ではないですが個人的にお気に入りなので布教したいです!
まとめ
いかがだったでしょうか。
8~9問ミスにとどめるのはたしかに難しいですが、
リスニングで満点近くとれれば、950点はグッと近づきます。
そして950点がとれれば、900点以上に就活やキャリアアップに活きることを私は身をもって感じました。
現在800~900点が取れている人はもうひと踏ん張りして950点を目指してみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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