証券アナリストと簿記2級、どっちから取るべき?2つの難易度の違いやおすすめ度を徹底解説

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証券アナリスト 簿記2級

金融系の資格で人気な
「証券アナリスト」「簿記2級」

どっちを受けたほうがいいか悩んでいる方は多いと思います。

そこで今回は、証券アナリスト1次と簿記2級を取得した私が両者の難易度の違いやどっちの方がおすすめだと感じたかをお伝えします。

私のプロフィール
  • 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
  • 大手金融3社、化学メーカー、エネルギー会社内定
  • TOEIC950点や簿記2級、宅建、証券アナリストを保有

参考:【就活】丸の内金融マンが教える金融業界のおすすめ資格ランキングTOP5

目次

結論:簿記2級のほうがおすすめ

結論:まずは簿記から取得することをおすすめします!

理由は以下の通りです。

  1. 簿記2級の方が汎用性が高い
  2. 簿記2級の方がハードルが低い
  3. 証券アナリストは受験費用が高い
  4. 証券アナリストは時間がかかる

各理由について、それぞれ解説していきます!

証券アナリストと簿記の違い①汎用性

私が思う各資格が役立つ場面をまとめてみました。

証券アナリスト
  • 金融業界への就職を目指すとき
  • 証券・銀行・アセマネ・保険業界への転職を目指すとき
  • 企業の昇格要件の1つであるとき

金融業界に身を置く人にとっては取得しておきたい資格でありますが、他の業界で求められることはありません。

簿記2級
  • 就職活動時全般
  • コーポレートの部門を志願するとき
  • 他の金融系の資格を取得するとき

会計知識はどんな業界にいても必要な社会人の必須科目とも言える知識です。

就職活動時に簿記2級のおかげで会計専門コースの面接が進んだことがあったり、入社後、簿記のおかげで自身が行きたい部署に行けたり、とっておいて損はないと感じた資格です。

また、金融系の基礎ともいえる資格なので、CFA公認会計士といった他の高度専門資格を受験する際にも簿記2級の知識があることで、知識の定着を早めてくれるでしょう。

参考:簿記2級に価値はある?実際に取得して感じたメリット5選を丸の内金融マンが解説

証券アナリストと簿記の違い②難易度

証券アナリストの難易度

直近3年の合格率は以下のようになっています。

証券アナリスト試験は平均点前後をボーダーとするため、合格率は50%前後になります。

<参考>日本証券アナリスト協会公式サイト

上位半分に入れば合格となるため、合格率が50%くらいの簿記3級と同じくらいの難易度と思われがちですが、、、

ご覧の通り、受験者の多くは大手の金融機関に勤めている勉強が得意な方々になっています。
そのため、合格率を鵜呑みにして対策を怠ると落ちる可能性も当然あります。

また、証券アナリスト試験は相対評価です。

公式では発表されていませんが、巷では6割程度とれれば合格すると言われています。

全て4択or5択の選択問題であるため、まぐれで何問か正解すると5割ちょっとの実力で受かることもあります!

簿記2級の難易度

直近5回の合格率は以下のようになっています。

<参考>簿記 商工会議所の検定試験
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class2

差はあれど、平均20%前後で推移しており、合格率は低いことが分かります。

しかし、受験者層はノリで受けてみた大学生や主婦の方などまちまちでレベルは高いとは言えません。

受験者層のレベルの高いが合格率50%の証券アナリスト
受験者層のレベルはまちまちだが合格率20%と低い簿記2級

両者を比較して一概にどっちの方が難しいとは言えませんが、

証券アナリストは1次試験で3科目、2次試験と計4回受けることを考慮すると
ストレートで合格する確率は50%×50%×50%×50%=6.25%
と捉えることもできます。

実際に両方受験した私の感覚的では合格率は低いものの、一度受験してしまえば完結する簿記2級の方が易しく思えました。

加えて、簿記2級2020年12月からはCBT受験(テストセンター)が可能となり、受験機会が増えたことで以前よりハードルは低くなっていると言えます。

参考:独学3ヶ月で簿記2級・3級を同時合格した私が実際にしたおすすめ勉強法とスケジュール

証券アナリストと簿記の違い③受験費用

証券アナリストの受験費用

結論、高いです

証券アナリスト受験にかかる費用は以下の通りです。

費用概要費用(税込み)
第1次レベル講座54,000円(会員受講者)
60,000円(一般受験者)
第1次試験・受験料6,300円(ポートフォリオ・マネジメント)
3,200円(財務分析)
3,200円(経済)
第1次試験・市販テキスト各科目3,000~4,000円
第2次レベル講座53,500円
第2次試験・受験料15,000円
第2次試験・市販テキスト各科目3,000~4,000円
合計約150,000~160,000円

証券アナリストは受験年度の前年度に協会が開講している講座を受講することが受験資格となります。

この講座費用が1次と2次ともに5万円以上かかるうえに、送付される教材はとても受験対策として使用できるものではないので、別途市販のテキスト(TAC)を購入する必要があります。

会社が負担してくれる場合であれば、問題はないですが、個人で受験するにはそれなりの覚悟が求められます。

簿記2級の受験費用

簿記の受験費用は以下の通りです。

費用概要費用(税込み)
市販テキスト約1,500円(工業簿記)
約1,500円(商業簿記)
市販過去問集約2,000円
試験・受験料4,720円
合計約9,000円

独学の場合、受験費用は市販テキスト・過去問集の費用と受験料のみなので、

全部合わせても約9,000円とお手頃です。

証券アナリストと簿記の違い④受験期間

証券アナリスト取得までにかかる期間

証券アナリストは1次試験と2次試験両方の合格をもって取得となります。

  • 1次試験は4月と9月の年2回
  • 2次試験は6月のみの年1回

試験対策期間を3か月とし、9月の試験で1次3科目を取りきるとすると、6月から勉強を始め、翌年の6月の2次試験で取得できることになるので、

最短で1年でかかります。

簿記2級取得までにかかる期間

先ほども触れた通り、簿記2級はテストセンターで受験できるため、年間を通じて随時取得可能です。

簿記3級を取得済みであれば、勉強時間は3か月~6か月と思いますので、

最短で3か月となります。

簿記2級取得後に証券アナリストの受験がおすすめ

証券アナリストが良くないというわけではなく、

あくまで、両方とも取得していない場合にどっちから取得すべきかという視点で説明しました。

証券アナリストの科目の中に「財務分析」という科目がありますが、これは簿記2級を取得していれば、1次試験はほぼ対策せずに突破できます。

個人的にも簿記2級の知識があったことで、証券アナリストの対策がスムーズに進んだと感じているので、まだお持ちでない方は簿記⇒証アナという順で受けてみてください。

また、すでに金融業界に身を置かれている方や、就活で金融業界を志望されている方は最初から証アナを受験し、その希少性をアピールするのもありかもしれません

証券アナリストの1次試験の対策方法について下記の記事でまとめています!

【CMA】証券アナリスト1次試験「証券分析」の勉強法や勉強時間

【CMA】証券アナリスト1次試験「財務分析」の勉強法や勉強時間

【CMA】証券アナリスト1次試験「経済」の勉強法や勉強時間

最後に

いかがだったでしょうか。

簿記2級も証券アナリストも簡単にとれる資格ではないですが、合格後は自分の理想のキャリアに近づけると思います。

何ももっていなくて、自分の就活やキャリアに不安があれば、ぜひ挑戦してみてください。

簿記2級・3級をこれから勉強する方は簿記スクールを利用することも一案です。

⇒おすすめ簿記スクールランキングの詳細はこちら

講座
スタディング

クレアール
資格の大原
フォーサイト

資格の学校TAC
おすすめ度
(5.0 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
学習スタイルWeb通信Web通信教室通学
映像通学
Web通信
Web通信教室通学
ビデオブース
Web通信
DVD通信
資料通信
価格3級:3,850円
2級:19,800円
1級:66,600円
3級:16,000円
2級:53,000円
1級:132,000円
3級:29,800円
2級:82,200円
1級:152,200円
3級:16,800円
2級:31,800円
1級:なし
3級:34,600円
2級:95,000円
1級:165,000円
資料請求なしありありありあり
コスパとても良い良いお高め良いお高め
学習
サポート体制
充実ても充実とても充実充実とても充実
学習期間短期短期中期短期中期
割引
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普段は簿記や証券アナリスト以外にもキャリアに役立つ資格についても情報発信しているので、もしよかったらご覧ください~

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

金融機関の運用部門に勤める20代社会人です。

〇保有資格一覧
・TOEIC950点
・宅地建物取引士
・証券アナリスト
・簿記2級
・FP3級 など

このブログでは「資格で人生をより豊かに」をテーマに情報発信をしていきます。

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