こんにちは!
とらんきー(Twitter@tranky_y)と申します!
先週6月5日(日)に行われた2022年度の証券アナリスト2次試験を受けてきました。
もっとこうすればと良かったと思ったことが何点かあったので、
今回は来年受ける皆さんに向けて、対策法や注意点を伝授しようと思います。(まだ私も合格が確定したわけではないですが笑)(無事合格してました)
6月5日(日)朝9時半からの試験開始に向けて、駅から試験会場に向かう皆さんは真剣な面持ちで、ときには、テキスト片手に最後の追い込みをされている方も見受けられました。
金融機関に勤めている人でないとなかなか受験することがない試験ということもあり、とにかく皆頭が良さそうで、大学受験のときの感覚を思い出しました。
年に1度しか受けられないこと、取得しないと部署の人から冷たい目で見られるということもあり、ゴールデンウィーク返上で僕もそれなりに準備したわけですが、試験開始前からその雰囲気に飲まれました。
また、コロナのこと考えてないだろと突っ込みを入れたくなるくらい、満席でギュウギュウになっている部屋で受ける試験は久々で懐かしくもありました。
受験生が皆席に着くやいなや試験の注意事項の説明が始まり、3時間半に及ぶ午前の部が開始です。
↓1次試験の各科目の対策法はこちら↓
証券アナ1次「証券分析」の勉強法や勉強時間
証アナ1次「財務分析」の勉強法や勉強時間
証アナ1次「市場と経済」の勉強法や勉強時間
- 証券アナリスト1次2次一発合格
- 大手金融機関のアセマネ部門にて勤務
- TOEIC950点、簿記2級、宅建を保有
2022年証アナ2次試験対策:時間が足りない
試験開始してすぐ気づきました。
「あれ?これ時間足りなくね?」
勉強しているときに一度も時間を測って通しで解いたことがなく、
試験時間は3時間半もあるし、
足りないことはないだろと思ってましたが、意外と足りないんですね、これが。
まず、第1問から第3問まで出題される倫理ですが、とにかく書く文量が多いです。
9割くらいは取りたい得点源となる科目なので、取りこぼしのないよう丁寧に書くあまり、時間がかかってしまいました。
次に厄介だったのが、大問5の財務分析です。
薬剤師を大量に雇って単価の高い調剤を販売する薬局と地方を中心に薄利多売で展開する薬局を比較した財務分析の問題でした。
どの設問も難しいことはないのですが、各指標の数値の大小に理由を求めてきます。
ここも得点源となる分野なので、丁寧に書いてしまい、時間がかかりました。
そしたら大問が9つあるうち、5つ終わった時点で残り1時間30分しか残っていませんでした。
おそらく差がつくであろう残りの証券分析3つと経済分野1つにあまり時間が割けず、
不完全燃焼で終わってしまった感はあります。
僕のようにならないようにタイムマネジメントはしっかりしといた方がいいです。
理想の時間配分としては
大問1~3の倫理で45分
大問4のフリーキャッシュフローで15分
大問5の財務分析で30分
でしょうか。もちろん年によっては大問の構成や順序が違うので、はっきりとは言えませんが、考える時間を要する後半4つの大問のために2時間くらい残せていると良いのかなぁと感じました。
2022年証アナ2次試験対策:債券・デリバティブは理解を重点的に
2022年度は過去問と比較して、
債券のウェイトが大きく、デリバティブが相変わらず難しいなという印象でした。
過去問で勉強しているときに債券やデリバティブの問題を初見で解ける方はあまり多くないのかなと思っています。(少なくとも僕と周りの友人は意味わからないと嘆いていました笑)
となると、解説を見て理解していくことになるかと思いますが、パーっと読むとなんだか理解した気になってしまうんですよね。
僕も理解した気になってましたし、過去問に出てくるデリバの問題だったら解けるくらいには勉強をしました。
ただ実際に試験で初見の問題を目の当たりにすると、
「あれ、どうやって解けばいいんだこれ?」
となりました。過去問と大してテイストが変わっていないにも関わらず、こんなにできないとはと愕然としました。
原因としては、特定の問題の特定の解き方を暗記していて、どうしてそう解くかを理解できていなかったからだろうと思います。
皆さんはそうならないように過去問を解いたら、時にはTACのテキストに立ち返り、
例題や章末問題を通して多くの問題に触れるのが良いと思います。
テキストを読んでも良く分からないという方はデリバくらいであれば、設問1や2以外は捨ててもしまうのも手ではあると思います!
解ける人は多くないですし、上位半分に入ればいい試験なので、のところでしっかり得点できればデリバで20~25点くらい落としても致命傷にはならないでしょう。
2022年証アナ2次試験対策:科目ごとの目標得点を決める
タイムマネジメントにも通ずる話ですが、
試験前に科目ごとにどのくらいの点数を目指すかを決めておくと良いと感じました。
そうすることで、科目ごとにどのくらいの勉強時間を割けるか、試験時間を割けるかが決まってきます。
ガチガチに決めてしまっても、
「ここで点数稼がないといけないのに!」
と本番中焦ってしまうことにもなると思うので、ざっくりでよいと思います。
以下、僕の科目ごとの目標点ですので、良かったら参考にしてみてください。
ここでは合格ラインを保守的に6割としておりますのでお含みおきを。
- 倫理・・・50/60(8割強)
- 経済・・・30/60(5割)
- 財務分析・・・72/90(8割)
- 証券分析・・・100/210(5割弱)
- Total:252/420(6割)
僕の場合は簿記2級を取得し、財務分析にそこまで不安がなかったので、8割を目標としていますが、
財務分析のウェイトをもう少し下げて、証券分析で5割とることを目指して勉強していくのが望ましいかもしれません。
ただ2022年度に関しては、財務分析が比較的易しかったので、8割を目標に据えて正解でした。他の科目と比較しても、1次試験と2次試験に難易度の差がほぼないので、高く設定して良いと思います。
経済については、配点が低いことに加え、出題範囲も多いので、そこまで時間をかけず、
ミクロ、マクロ、ゲーム理論といった頻出範囲に絞った勉強でも問題ないです。
証券分析については、過去問で1度出た問題は解けるくらいを目指し、半分解ければ上出来だと思います。
過去問を解いていくと分かると思いますが、記述については繰り返し同じような内容が出題されますし、
また、区間推定やバリューアットリスクの出題はパターン化されていることが多いです。
このようにパターン化されている問題は他の受験生も得点できるところなので、落とすと致命的となります。
以上、合否を分けるのは間違いなく、
財務分析と倫理でいかに取りこぼさないか、証券分析の基本的な計算問題でいかに取りこぼさないかだと感じました。
2022年証アナ2次試験対策:水分をとりすぎない(おまけ)
余談ですが、緊張して喉が渇いても、水分をとりすぎないことをおすすめします笑
試験時間は3時間半あるのでトイレに行きたくなることも全然あると思いますが、
なんせ時間が足りないので、その時間すらも惜しいのです笑
僕は試験直前に結構飲んでしまい、午前も午後も一度席を立ってしまいました。
合わせて5分くらい無駄にしてしまったので、悔やまれます、、、笑
2022年証券アナリスト2次試験を終えて
以上が、2022年度の証アナ2次試験を終えて、僕が感じたとるべき対策と反省点でした。
計7時間の試験の中で、途中退出するひともほぼおらず、終わったころには明らかに皆疲れ切っていました。
ただ、4月5月の自由時間を費やし、年に一回の試験を終えた解放感はたまらないですね!
1週間たった今でも土日を自由に使えるありがたさを噛みしめています。。。
人事は尽くしたので、あとは8月まで天命を待とうと思います。今回受験された方お疲れさまでした。
証券アナリスト以外にもキャリアに役立つ資格について情報発信をしているので、興味のある方は他の記事もご覧になってみてください~。
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